訪問診療とは
「往診」と言った方が馴染みがあると思いますが、「往診」は急な発熱や腹痛などの場合に緊急に医師がご自宅を伺って診療する事を言います。「訪問診療」は定期的かつ計画的に訪問し患者さんのご様子を把握した上で診療し、より良い生活をおくるためのお手伝いをさせていただくものです。
訪問診療の対象となる方
隣接区にお住まいの方もご相談ください。
北区新川西方面、小樽や銭函、桂岡等も訪問診療可能です。
① 高齢で寝たきりや歩行困難度の理由で通院が困難な方
② 身体障害や難病などで通院が困難な方
③ 認知症が重く通院が困難な方
④ 終末期(ガンや老衰など)で、ご自宅での療養を希望される方
⑤ かかりつけ医をお持ちではなく、介護保険で主治医を持つことが必要な方
医療器具を装着されている方の対応もいたします。
(在宅酸素・気管カニューレ・尿道カテーテル・人工肛門・胃ろう・
高カロリー輸液等)
当院が提供する訪問診療
1)すべての患者様に、365日24時間対応で、月2回以上の訪問診療(定期的な)を行います。
保険診療では、在宅療養患者の訪問医療管理を行うには月2回の訪問が必要とされていますので、症状が安定しておられる方でもおおむね2週間の間隔をおいて、月2回は訪問診療にうかがいます。入院や入所、ショートステイ等で自宅におられない期間があった場合にも、間隔はずれますが、なるべく2回訪問するようにします。
2)重症の患者様、特に希望のある患者様には、毎週の訪問診療を行います。
患者様やご家族の方との相談により、はじめから週1回以上の定期的訪問診療を行うことがあります。
担当医師が
・ ガン末期と判断するかた
・ 人工呼吸器、在宅中心静脈栄養などの特殊な医療処置が必要なかた
・ 褥創や感染症などのリスクが高いかた
(※その他特に希望のあるかたはご相談ください)
3)訪問診療する医師は担当医制といたします。
当院では現在、7人の医師が訪問診療に参加しています。一人一人の患者様については、担当医制度を取っていますので、原則として、毎回同じ医師が訪問診療いたします。
4)毎月の訪問診療スケジュール(月日と時間帯)は、前月のうちにお知らせします。
訪問診療予定日に、患者様がショートステイを利用しているなど、不都合がありましたら、ご連絡ください。他の日に変更します。
まれに、担当医師の他の仕事の都合により、訪問診療日を変更することがあります。その場合は前もってご連絡し、相談させていただきます。
5)容態変化時の相談と臨時の往診について
発熱・食欲不振・下痢・痛みなどの急な容態変化の時は、まずお電話でご相談下さい。夜間や休日についても365日24時間体制で療養相談に応じる体制を整えており、医師の診察が必要と判断した場合は、臨時の往診を行います。(夜間・休日・臨時往診時は主治医ではない医師が訪問する場合があります)
病院などの受診及び入院について
ご自宅での生活を支える地域連携について
患者さんが入院された場合は、病院にて行われるカンファレンスに私達も参加し、患者さんのスムーズな在宅復帰を支援しています。
訪問診療の費用について
訪問診療は健康保険適用です。
健康保険の自己負担が費用としてかかります。
介護保険の要介護認定を受けているかたは、居宅療養管理指導料が別途かかります。
●居宅療養管理指導の内容は、
要支援・要介護状態等にある利用者が居宅において自立した生活を営むことができるよう医師が訪問して病状、心身の状況、置かれている環境等を把握し、居宅介護支援事業者・ケアマネージャーに居宅サービス計画等の作成に必要な情報を提供するとともに、利用者及び家族の方に療養上の管理・指導・助言等を行います。
料金 1割負担の場合(例)
在宅医学管理料 5000点(5000円)
訪問診療料 833点(830円×2)
居宅療養管理料(292単位×2)584円 合計7,244円
その他 検査料、在宅酸素料、胃ろう管理等は別途です。
訪問診療の対象となる方は通院困難の状態であり、身体障害に該当する場合が少なくありません。重度心身障害者医療費受給者証をお持ちの方は医療費が減免されます。又、訪問診療においても無料・低額診療制度を利用できます。
診療費は病院窓口又は郵便局での払込を基本としていますのでご協力お願いします。
お薬は処方せんを発行しますので、近くの調剤薬局でお受取り下さい。薬局へ行けない場合は、調剤薬局による訪問薬剤(居宅療養管理指導)を利用いただけますのでご相談下さい。
また、薬局ではお薬代が別途発生いたします。
訪問診療をご希望の場合
訪問コースや交通事情などの理由で、正確な時間指定の希望には添いかねますのでご了承下さい。
訪問診療をご希望の方がいらっしゃいましたらご気軽にご連絡下さい。