手荒れ(進行性指掌角皮症)のおはなし
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皮膚科医師 奥芝幹代
手荒れの原因
主婦性湿疹ともいわれます。水仕事をする職業の人によく見られます。主婦・美容師・飲食店員など。また、体質的に幼少期にアトピー性皮膚炎があり、皮膚のバリア機能が弱い人に見られやすい皮膚病です。
主に利き手の親指・人さし指・中指から発症し、皮膚が乾燥して皮がむけ、硬くなり、ひび割れして指紋がなくなってしまいます。進行すると指先から手掌に広がり、さらには手首・腕・アレルギー反応(自家感作性皮膚炎)を起こして全身に広がってしまいます。
ではなぜ手荒れになるのでしょう?皮膚の表面は角質層と皮脂膜で保護されていますが、指先・手掌は皮脂を分泌する皮脂腺が少なく、皮膚膜が薄くなっています。その代わりに角質層が厚くなっています。しかしその角質層も、せっけんや洗剤などでひんぱんに水仕事をすると、だんだん水分が失われ、さらに外的刺激を受けやすい場所でもあり、厚い角質層は弾力を失いひび割れてしまいます。普段からお手入れをしないでほっておくとひどくなっていきます。
主に利き手の親指・人さし指・中指から発症し、皮膚が乾燥して皮がむけ、硬くなり、ひび割れして指紋がなくなってしまいます。進行すると指先から手掌に広がり、さらには手首・腕・アレルギー反応(自家感作性皮膚炎)を起こして全身に広がってしまいます。
ではなぜ手荒れになるのでしょう?皮膚の表面は角質層と皮脂膜で保護されていますが、指先・手掌は皮脂を分泌する皮脂腺が少なく、皮膚膜が薄くなっています。その代わりに角質層が厚くなっています。しかしその角質層も、せっけんや洗剤などでひんぱんに水仕事をすると、だんだん水分が失われ、さらに外的刺激を受けやすい場所でもあり、厚い角質層は弾力を失いひび割れてしまいます。普段からお手入れをしないでほっておくとひどくなっていきます。
手荒れのお手入れと対処法
薄い皮脂膜の代わりにハンドクリームで保護膜を作り、外的刺激から手を守ってあげることが大切です。また、できるだけ刺激の弱いせっけん・洗剤を使用(台所洗剤は水で薄めて使用したり、固形せっけんを使用するなど)することをお勧めします。また、綿の手袋を使用して、その上にゴム手袋を使用し水仕事をするよう心がけてみてください。手荒い石鹸も殺菌作用が強すぎるものやベビーせっけんなどはお勧めしません。手の洗いすぎもよくありません。普段から手を保護することに気を付けることで手荒れを防ぎ、よりきれいな手でいられるよう予防をしてみてください。