雀と鳩とメタボ
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内科医師 松谷久美子
いつもの通勤途中には、古民家が散在している。その庭を眺めながら歩いている。今は一斉に花が咲き、芝桜、水仙、チューリップ、つつじが鮮やかな色彩と芳香を放っている。ある家の庭には小鳥の餌台がある。餌台は玄関の横の灌木の枝に置かれている。ちょうど歩く私の目の高さにあり、20cm四方の台に同じ大きさの屋根が乗っている。屋根は緑色に塗ってある。たまたま、雀たちの朝食の時間帯に出くわすことがある。5.6羽で、鳴きながら首を上下して啄む俊敏な動きが可愛い。
ある日の朝、その庭の餌台に不穏な空気が漂っていた。餌台が暗い洞窟のように淀んでいたのである。どうしたのかと立ち止まり、よく目を凝らしてみた。台の上には1羽の鳩がいた。鳩の世界では、その大きさはノーマルと思われたが、雀と比較すると巨大であって、餌台を完全に占領していた。台の屋根に頭が突っかかる。雀たちはといえば、姿は見えず、周りの木立に隠れ、鳴きかわしていた。ちょっとお、どうなってんの、何とかしてよーとかなんとか言っていたような気がする。鳩は動くこともままならない窮屈さの中で、黙々と餌を啄んでいた。一瞬カラスかと思ったが、やはり鳩であった。
だからってそこでメタボリック症候群を思い出す私は職業病だろうか?
皆さん、年1回健診を是非受けてくださいね。
ある日の朝、その庭の餌台に不穏な空気が漂っていた。餌台が暗い洞窟のように淀んでいたのである。どうしたのかと立ち止まり、よく目を凝らしてみた。台の上には1羽の鳩がいた。鳩の世界では、その大きさはノーマルと思われたが、雀と比較すると巨大であって、餌台を完全に占領していた。台の屋根に頭が突っかかる。雀たちはといえば、姿は見えず、周りの木立に隠れ、鳴きかわしていた。ちょっとお、どうなってんの、何とかしてよーとかなんとか言っていたような気がする。鳩は動くこともままならない窮屈さの中で、黙々と餌を啄んでいた。一瞬カラスかと思ったが、やはり鳩であった。
だからってそこでメタボリック症候群を思い出す私は職業病だろうか?
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